アルミケースの基礎知識／ジュラルミンケース

アルミ合金とジュラルミン

「アルミケース」と「ジュラルミンケース」、どちらもよく聞く名前ですが、あなたにはこの2つの違いがわかりますか？
アルミニウムは鉄の1/3しか重量がないため、あらゆる場面で活用されて
います。 しかし、その軽さゆえ「耐摩擦性」や「耐衝撃性」に弱いという
欠点もあります。
そこで、ケースには「銅」や「マンガン」、「マグネシウム」等を加えた
アルミ合金と呼ばれるものを使用しております。
アルミ合金は合計46種類にも上り、その中のひとつが「ジュラルミン」と呼ばれています。
ジュラルミン：アルミニウムに銅 4%、マンガン 0.5%、マグネシウム 0.5%の割合

JIS1100
アルミ純度が99%以上の一般用途のアルミ合金です。
強度は低めですが、熱や電気の伝導率が高く、成形性、溶接性、耐食性に優れ、表面処理も良好です。
処理によっては、表面がやや白っぽくなるのが特徴です。 板金ケースなどにも使用されています。
当社では「エンボスアルミケース (DR03BG/DR03BNタイプ）」に使用しております。

JIS7075（超々ジュラルミン）
JIS規格で「7000系」と呼ばれる、アルミ合金の中でもっとも強度が高い種類の合金です。
「超々ジュラルミン」とも称されます。トランクケースに使用されることはありませんが、
「 航空機材」や「スキーストック」などに主に使用されています。
主にアルミニウムと亜鉛、マグネシウムの合金で作られたジュラルミンです。

JIS2024（超ジュラルミン）／JIS2017（ジュラルミン）
JIS規格でいうところの「2000系」と呼ばれる、アルミニウムと銅の合金です。
JIS2024は「超ジュラルミン」、JIS2017は「ジュラルミン」と称されます。
軽くて熱加工性もあり、且つ強度・耐久性にも優れた素材として、航空機産業やスポーツ産業の素材として多く使用されています。
ゼロハリバートンの合金素材としても有名です。 「ジュラルミンケース」と呼ばれるものはこれに当たります。